2018.06.23「忖度(そんたく)と惻隠(そくいん)」PRESIDENT BLOG

一昨日、この様な解読本を見る事が出来た。

 

「近頃の報道は、テレビにしても新聞にしても、他人の失敗や言葉尻をつかまえて、誹謗中傷の言い放題で目にあまります。

人は信頼の上に成り立っていると思います。

正しい日本語の意味や使い方までが乱れているように思えてなりません。

最近よく「忖度」という言葉が使われていますが、「忖度」とは”付”も”度”もはかるという意味であります。

推測や推察といった言葉と同じで、他人の気持ちを推し量ることであります。

詩経に「他人心あり、予めこれを忖度す」とあります。目下の物が目上の人に対し、心くばりをすることであり、決して”おべんちゃら”や”よいしょ”ではありません。

では、目上の者が目下の人を心配することは何と言うのでしょうか。

それは「惻隠」といいます。

”惻”は傷みの強いこと、”隠”は痛みの深いことを指します。人に同情して忍びがたい心情とか、憐れに思う・心から労わしく思うことなのであります。

孟子に「惻隠の心は仁の端なり、羞悪の心は義の端なり、辞譲の心は礼の端なり、是非の心は智の端なり」とあります。

他人ばかりを責めないで「神様にほめられる生き方」を考えてみてはいかがでしょうか。