よりよい住まい、よりよい暮らしを考える
CARROT BLOG
2026.08.22一乗谷朝倉氏遺跡を歩いて1/2STAFF BLOG
「建物はなくなっても、建築は残る」
いつもありがとうございます。営業の駒澤です。
お盆休み、建築を学び始めた息子と3人で、福井県の一乗谷朝倉氏遺跡と福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館を訪れました。
一乗谷は、戦国時代に朝倉氏が築いた城下町。
今、目の前にあるのは、建物そのものではありません。地面に残された礎石や石垣、井戸、道路、排水路、そして復原された町並み。
けれど、それらを一つひとつ見ていると、何百年も前、この場所で人々が暮らしていたことが驚くほど具体的に想像できます。そして現代では、デジタルやAIを使い、映像でより分かりやすく、その時代の光景を想像できるようになっていました。
建築に携わる私にとって特に興味深かったのは、建物の「間取り」が地面に残っていることでした。
礎石の配置を追っていけば、建物の大きさや柱の位置が見えてきます。
入口がどこにあり、どこで人を迎え、どこを生活の場としていたのか。
さらに、井戸や水路、道路との位置関係を見ると、一つの建物だけでは完結せず、周囲の暮らしとつながりながら住まいがつくられていたことが分かります。
住宅をつくる仕事をしていると、どうしても「建物」を中心に考えます。
しかし一乗谷を歩いていると、建築とは建物そのものだけではなく、人がどう暮らしたのかを形にしたものなのだと改めて感じました。
そして、建築を志す息子と一緒だったからでしょうか。
「この柱はなぜここにあったのだろう」
「この道から家にはどう入ったのだろう」
「ここからは、どんな景色が見えていたのだろう」
そんなことを想像しながら歩く時間が、とても楽しく感じられました。私が好きな、ロマンをたくさん感じることができ、ワクワクした時間を過ごしました。
何百年も前に建てられた家々は、もうありません。それでも、地面に残ったわずかな痕跡から、当時の暮らしを読み取ることができます。
建物はいつかなくなるかもしれない。
けれど、その土地に合わせて考えられた配置や、人の暮らしを支えた工夫は、何百年経っても残ることがあるということ。一乗谷で感じたのは、そんな「建築が時間を超えて残していくもの」の面白さでした。
息子がこれから建築を学んでいく中で、図面やデザインだけではなく、その場所に生きる人の暮らしまで想像できる建築を考えてくれたらー
そんなことを思った、お盆の一日でした。
続く。

